悠のおはなしのおはなし

旧来型ギャルゲーの終着点 〜 カノジョ*ステップ

経緯

Making*LoversでSMEEというソフトウェアブランドを知って、とてもおもしろかったこと、そしてSugar*Styleの体験版で大笑いしたことからSugar*Styleで何年ぶりかという予約をしたという経緯を経て、 「じゃあ過去作はどうだったのだろう?」と思って、一作遡ってカノジョ*ステップを購入しました。

カノジョ*ステップ購入に当たっては大きなポイントになったのがふたつ。

  • Making*Lovers付属のヴォーカルCDで主題歌「ハレノヒステップ」がすごく好きだった
  • Making*Loversの開発ブログで「カノジョ*ステップはラノベ16冊分にも及び、Making*Loversでは削った」という記載があった

至って普通のエロゲー

SMEEの作品ってかなり独特で癖があるのですが、その点でいうと至って普通のエロゲーでした。

マップ選択式で好感度を上げ、ヒロインを攻略する、バッドエンドもあるという形式もごく普通ですし、高校を舞台にした学園なのもそうです。 そして、SMEEといえば「超クレイジーな主人公と、めちゃくちゃリアルなヒロイン」という印象なのですが、そのようなこともなく、まぁある程度はクレイジーながら普通の主人公と、完全に二次元化されたヒロインになっています。

このような図式はエロゲーの、というか旧来型の古くからあるギャルゲーの公式に従ったもので、至って王道です。

Making*LoversやSugar*Styleの場合、シナリオも独特で、基本的にメインストーリーがありません。 非常に「恋愛シミュレーション」という感じで、恋人がいるときの空気感とか、いちゃいちゃ感というか、「意味はないんだけど楽しい時間を生み出す空気」というのが非常に巧みに表現されていて、当然ながらそれは「日々」であり、「日常」なのです。 結果的に「話が進む」という状況が発生しないため、「えっ、もうエンディング?」みたいな感じになってしまうのですが、対してカノジョ*ステップの場合すごく物語的に仲良くなって進展するさまが描かれており、普通に(エロゲーに限らない)恋愛ものとして王道なストーリーが展開します。

なるほど、どうやらここに至るまでSMEEというブランドはずっとギャルゲーの王道を歩んできて、その究極系とも言えるカノジョ*ステップを生み出し、そして実験的な新たなチャレンジとしてMaking*Loversを生み出したということなのでしょう。

SMEEらしさとは

カノジョ*ステップのシナリオは早瀬ゆうさんによるもので、原画は谷山さんさんになっています。

SMEEにおいては3作目の「らぶでれ〜しょん」から早瀬ゆうさんがシナリオとして参加、4作目の「ラブラブル」から原画にあめとゆきさんが参加し、この組み合わせは「ピュア×コネクト」までFDを含め4作品続いています。

カノジョ*ステップでは原画が谷山さんさんに交代しており、Making*Loversではシナリオに岸田ソラさんが参加。 Sugar*Styleでは早瀬ゆうさんが抜けてモーリーさんが参加しています。早瀬ゆうさんはディレクションとして参加しています。

プロデューサーの宅本うとさんはMaking*Loversは岸田さんによるところが大きかったとあり、あのぶっ飛んだ主人公とハイテンションのノリという明らかに他とは違う「SMEEノリ」は岸田ソラさんからくるかなり新しいのもであるということになりそうです。

例えば、主人公はMaking*Lovers及びSugar*Styleではクレイジーなだけでなく、お調子者でかなりアグレッシヴです。 それに対して、カノジョ*ステップの主人公は多少のぶっ飛びこそあるものの、どちらかといえば臆病で引きがち。ヒロインから非常に積極的なアプローチを受けてすら逃げ気味です。 私としてはちょっとなぁ、と思ってしまいます。

私としてすごく気になるところだったのは、主人公が似非化学が好きということですね。 これはだいぶ嫌。

また、ヒロインに関しても、Making*Loversに関しては、「ライターがものすごく恋愛経験豊富なんだろうなぁ」と思う、精密な観測を感じさせるリアルさなのですし、Sugar*Styleがいくらかデフォルメされているとはいえそれでも結構リアルです。 結果的に二次元キャラクターとしてはかなり「大人に」感じもします。 しかし、カノジョ*ステップではそのようなことはなく典型的に二次元的です。

特徴的な絵を描く谷山さんさんが入った一方、基本的にシステム的にもシナリオ的にもギャルゲーの集大成といった内容であり、カノジョ*ステップは「終わりの作品であり、始まりの作品でもある」と言えるのではないでしょうか。  ついでにいえば、「タイトルにアスタリスクが入った最初の作品」でもあります。

継承される「SMEEらしさ」

ただ、カノジョ*ステップの時点で、谷山さんさんの絵以外にも今に続くSMEEらしさを感じることができる部分というのもあります。

例えば、「ヒロインは全員処女で、主人公も童貞であり、それぞれ恋愛経験がない」という設定です。 これ自体は珍しいものではありませんが、SMEEの場合かなり明示的に示されます。 つまり、「手探りの距離感、初々しく微笑ましい恋愛」というほっこりのお話が最初から約束されています。

さらにいえば、主人公が処女厨、独占厨という設定も、Making*Lovers以降ほど明確にはされませんが、それでもきちんと存在しています。 ですから、見られたり、3Pしたり、寝取られたりみたいなシチュエーションがないということはユーザーに対して約束されており、その意味でも安心感があります。

主人公がお調子者であり、おふざけが激しいというのも伝統芸のようです。 この点に関しては岸田さんのほうが上手だと感じますけども。

「嫌な人物がいない」というのもポイントですね。これ、私にとってはとても大きいです。 カノジョ*ステップにおける椎名の父、Making*Loversにおける咲ルートのおっさんと母(アフターストーリーで登場)、Sugar*Styleにおけるかなめの母もそうですし。

ただ、この点に関しては例外があり、それが「クソガキ」です。 各作品で登場している「クソガキ」ですが、カノジョ*ステップのそれは明らかにやりすぎ。その後のストーリーで溜飲を下げるかというと、あれはその程度で整理のつく話ではないのでは…と思います。

あと、「エロシーンにファンタジーが激しい」という点も継承されているようです。 カノジョ*ステップの場合最初からキャラクターがファンタジーなのですが、それでもエロシーンだとひと味違います。 キャラクターがリアルなMaking*Loversであってもエロシーンは別で、とにかく男性的に都合のいいファンタジーです。 ちなみに、単に薄っぺらく都合がいいわけじゃなくて、非常にぐっとくる感じになっています。

さらにいえば、その非常にぐっとくるエロシーンを踏まえてそのキャラクターが描かれ、関係性も進む、というのも特徴的です。 だいたいのエロゲーにおいて、エロシーンというのはあくまで経過であり独立性が高くなっています。で、そのあといきなり仲良くなっている、みたいなのもあったりしますけど。

それに対してSMEEの場合、ちゃんと肉体関係を持ったことによる進展とか、それによって相手のことを知ったり感情が変化したりというのがきちんと描かれています。 これは元々ファンタジー色の強いカノジョ*ステップであってもです。

そのほか、「主人公がヒロイン色に染まる」という点もカノジョ*ステップにもあります。 住むところも職業も変わってしまうMaking*Loversの主人公は完全にヒロインに合わせるタイプですが、カノジョ*ステップでも考え方や捉え方、将来について考えるときにちゃんとヒロインを踏まえて語るあたり、私は好きです。

こういうところは以前からあったんだなと思います。 エロゲーではよく「がっかりさせられた」みたいなのがありますし、その点で言うとSMEEは安定してユーザーに応えているのかもしれませんね。

谷山さんさんの絵について

非常に癖の強い独特な絵です。

絵の感じは毎度変わっているのですが、カノジョ*ステップでは目の描き方が独特で、より癖が強く感じます。 その意味ではMaking*Loversではいくらかマシになっていますが、こっちはこっちで癖のある絵になっていて、Sugar*Styleではデフォルメ色が強くなって少し馴染みやすくなった気がします。

立ち絵とイベント絵が全然違う方でもあります。 イベント絵のほうが圧倒的に色っぽい、というかこの方のイベント絵は本当に色艶がすごいんですよね。

エピローグの大人絵がすごくよかった。椎名の絵もちゃんと大人で描いてほしかった…

Making*Loversでは抑揚の強い絵になっていて、Sugar*Styleでは色艶の強いキャラクターになっていますが、イベント絵のほうではSugar*Styleに通じるものを感じますね。

楽曲について

ほとんどの曲が同一テーマを使っています。

ちなみに、そのテーマは主題歌「ハレノヒステップ」ではなく、「草木の匂い」という非常に久石譲テイストな曲になっています。

このような手法自体は普通にあるんですけど、結構難しいんですよね。 もちろん、テーマを作るのは大変ですから、同一テーマを使うのは量産する上では楽ではあるのですが、バリエーションを出すのは大変ですし、大幅なアレンジを繰り返すというのもなかなか大変です。 どっちが難しいかときかれると、「作曲と編曲どちらが得意かによる」という答になってしまうのですが…私だったらちょっときついかな。

楽曲はいずれも非常に良いです。単にゲームのBGMとしての良さにとどまらず、楽曲としても良いです。 が、Making*Loversが「今日も楽しかったよ」の一曲だけでゲームの空気を支配してしまうようなものであること、Sugar*Styleも「アークトゥルスを指差して」など非常に印象が強い曲があることを考えるとちょっと弱いかなぁ、という気もします。 フィナーレ前に使われる曲としても、「キミに届ける「ありがとう」」という曲は弱いんですよね。 エンディング曲の「Happy for GOOD」もゲームのエンディングを飾るにはちょっと弱すぎるかなぁ、と。ど直球ウェディングソングですけど。

それを考えると、Making*Loversは「となりで映えるキミの笑顔」といい、「さぁ、走れ」といい、本当にすごくいい曲が揃っていたなぁ、と思いますね。

いや、どれも本当にいい曲ですし、「ハレノヒステップ」なんて超いい曲ですけどね。

ちなみに、このゲームはBGMがループしません。どれも5分くらいある普通の曲になっています。やるじゃん。しかもループじゃなくて、よく聴くとちゃんとその長さでループするという、作り手としては明らかに大変なやつで、「コストかけてますねぇ…」と思ってしまいますね。劇伴でも1分半くらいのループ作るのと、フルで作るのじゃ全然単価違うんですよ。

ちなみに、一部の曲はMaking*Loversでも使われているものですが、それを含めて一部の曲はおまけモードに出てきません。 これはMaking*Loversでも同じですね。

曲について語り始めるとこのレベルの楽曲なら一曲ずつ長々と話せてしまうのでこれくらいで。

攻略要素と隠し要素

攻略的にはバッドエンドもあって、ルートに入るためには

  • 当該ヒロインに会いに行っており
  • 選択肢で好感度が上がっていて
  • 条件を満たしたときの選択肢で「告白する」を選択している

という条件を満たす必要があります。 余計なことを考えて最初2周もバッドエンドしちゃいました。

攻略自体はそんなに難しくありませんが、ただヒロインを追いかけていると見ることのできない会話パートが存在しますし、さらにヒロインとは関係ない会話パートも存在するため、全会話パートを見るのは非常に大変です。

この最たるものが嫉妬イベント。 ヒロイン全員に用意されており、本当は攻略中に見たいようなものになっているのですが、それをするとヒロインのイベントを見逃すことになりますし、そもそも嫉妬イベントを見てから条件を満たすことができるのか疑問です。

さらに、隠しヒロインのとみ子がいます。

私はのえ攻略前にとみ子ルートに行ってしまったので全くノーヒントな感じになりましたが、とみ子ルートに入ってからだとマップに「???」と表示されますから、ひょっとしたら全ヒロインを攻略後に見られるようになっていたのかもしれません。

感想

うーん。普通。

おもしろくなかったわけではないです。 いまいちだったなって思うゲームも珍しくはないですし、それを考えれば普通に面白かったと思います。 少なくともRiddle Jokerやラズベリーキューブよりはよかったし、結構気に入ってるワガママハイスペックよりもよかったかもしれません。

が、なんというか、Making*LoversとかSugar*Styleとか本当に好きなんですよ。 だから、好きな小説家の本で過去作に触れてみたら、開花する前の作品で「なんかパッとしないな」と思うんだけど、やっぱりその作家の作品は好きだなってことあるじゃないですか。 そんな感じです。

なので、これ以上過去作を遡ることはないでしょうね。新作を楽しみにしておきます。

ヒロインは椎名が好きです。椎名すごくよかった。

他のヒロインも嫌いではないんですよ。明日香ものえも可愛いと思いますし、特に明日香は好みな感じなので最初にルート行こうかと思ってたくらいですし。 で、実際可愛かったんですけど、ちょっと二次元しすぎてて受け入れ難かったんですよね。 久遠は正直あんまり好きじゃない。まぁ、それに関しては(Sugar*Styleの)かなめもあんまり好きじゃないので仕方ないかもしれません。 椎名がよくて、他のヒロインが入り込めなかったので、他のルートのプレイ中に何度も椎名ルートに戻ってしまいました。 さすがにこのパターンは色々なゲームやりましたけど、初めてですね。

とみ子に関してはいらなかったんじゃないかなぁ。

とみ子ってモブなんですよね。この手のゲームでは「モブを攻略したい」っていうのは結構あるものですけれど、まぁそれをやっちゃったという感じでしょうか。 SMEE作品の場合モブには絵がありませんが、とみ子に関しては攻略ルートに乗って一枚絵を見た段階で立ち絵が出るようになります。 ですが、見た目からして「モブである」ことは一発でわかるものになっています。

で、キャラクター的にもモブというか、少なくとも私には魅力的とは思えない。 めんどくさいというのもありますが、二次元的に変なキャラクターで、こういうのは私苦手なんだよなぁ、という感じです。

しかも、各ヒロインに対しては主人公は結構必死な感じなのですが、とみ子に対しては結構ぞんざいなので「えぇぇぇ…」という感じです。

とみ子のストーリー入れるくらいだったらアフターストーリーほしかった…

というか、エピローグの大人絵がすっごく魅力的で、キャラクター的にも本編中の角がとれた感じになっているので、この状態で一本丸々ストーリーが欲しかった。 もう、エンディングまでが前半で、エピローグ以降が後半であってくれたら超嬉しかったのに…

声優もみんな非常に上手い方で、大人演技も上手いですし、実際作中でも非常に良い演技を見せてくれています。 谷山さんさんの色っぽい大人絵とこのメンバーの大人演技で続きを見たかった!

買って後悔はありません。というか、椎名ルートだけでも割と満足。 SMEE以外の作品で私あんまりリプレイってしてないんですが、基本的にSMEE作品は各ルートリプレイしていて、本作も椎名ルートはリプレイするつもりです。

おまけ。 ドラマCD

カノジョ*ステップはドラマCDがあります。 Amazonではプレミア化してますが、公式通販ではまだ買えます。

買わなければと思って買いました。で、聞きました。 全体では55分くらいの作品です。意外とたっぷり。

内容は、煽り文からもわかるとおり、ハーレムルートのお話です。

個人的には、Making*Loversなんかの場合、主人公と交際しなかった場合ヒロインが深刻に不幸になるのはわかっているため、そういう作品ではハーレムルートが欲しいと思うのですが、 そうでない場合ハーレムルートそんなに好きではありません。 むしろ、交際しないヒロインは平行世界的にいなかったことになっているほうが嬉しいくらいです。

昔はハーレムルートがトゥルーエンドになっていることが多かったですけど、「ハーレムルートが一番よかった」っていう作品はあまり知らないかな…「一番マシだった」ならありますけど。

本作は久遠ルートでハーレムルートの可能性を見せていました。

本作ドラマCD、そんなに期待していませんでした。 本編での女の子同士の掛け合いがそんなに面白くなかったこと(例外的には、椎名イベントでの久遠との掛け合いはおもしろい)と、面白さの要である主人公がいないこと(ヴォイスがないのでやむなし。Riddle JokerみたいにドラマCDで主人公にヴォイスを入れる大胆な例外もなくはありませんが)からです。

で、聞いてみたら。

最高でした。

基本的には「ハーレムルート前夜」のお話であり、普通のゲーム中のハーレムルートでは発生しない「女の子同士のネゴシエーション」のお話です。 わかりきったことなので書きますが、久遠が主導権を握っています。椎名の描写は雑かな…

話はほぼ、「期待した通りに」進みますが、椎名が久遠に振って勝ち誇る流れとか、明日香が恥ずかしそうに語るくだりとか、もうこの先どうなるかはわかりきっているのにすっごく楽しい。

なお、前提になっているのが久遠とのえが親密度2、椎名が親密度3もしくは4、明日香が親密度4のイベントだと思いますが、この前提になっているイベントを実際にすべてこなすことは不可能であり、しかも椎名が「出会って2週間くらいしか経っていない」と発言しているので、「主人公は分身するのだろうか」と思っちゃうのですが、そこはご愛敬。

椎名の「抜け駆けしようかしら」は聞き所のひとつだと思いますが、ドラマCDの椎名はこれを含めてちょっと違和感ありますね。 椎名の場合、交際後もかなり引きがちな性格をしていて、実際にやきもちイベントでもそのまま久遠にとられる流れです。

逆に、本編よりいいのが久遠。もっとも主人公が絡まないため当然とも言えますが、久遠のいいところであるすごく積極的な部分が目立ち、嫌な感じのする過剰な(そして妙にリアルな)わがままさが出ないためです。

全編通じてリアクション役になってしまっている明日香は存在感ないかも。

ボリューム的には本編1エピソード分くらいなんですが、結構満足感ありますね。ドラマCDっていいなって、改めて思いました。

ルートエピソード3くらいまで聞いてみたかったなぁ。

ちなみに、このドラマCDの展開だと、椎名だけ辛い状態になるのでは…と思ってちょっと心が痛んだり。 椎名自身の正確と経験もありますが、のえと明日香はSMEEらしく家族もぶっ飛んでますし、久遠もまぁ許されそうですが、椎名は無理じゃないかなぁ…

プレイして満足して、「アフターストーリーとか、大人ストーリーとかほしいなぁ」と思っているところにドラマCDによるハーレムルート追加で、作品自体はすごく満足でした。

おまけ2。 全ヒロインイベントを見たい

かぁなり大変。

攻略パートの仕様

呼び方などは内部的にどうなっているかわからないのでご容赦ください。

進展度という概念があり、マップイベントは次のようになっています。

進展度 イベント数 進展イベント条件
1 4 好感度2 かつ 指定の曜日, もしくはイベント既読数4
2 4 好感度2 かつ 指定の曜日, もしくはイベント既読数4
3 8 好感度3 かつ 指定の曜日
4 8 好感度3 かつ 指定の曜日
5 1 「告白する」を選択

選択肢で正解を選ぶと好感度が上がります。好感度は進展度が上がるとリセットされます。

進展イベント1と2は好感度を上げなくても進展イベントが発生しますが(これは特別なイベントになっていなくて、勝手に上がることもある)、進展イベント3と4は好感度3にする必要があり、イベント8終了時点でその進展度ではマップにそれ以降当該ヒロインは登場しません。つまり、イベント8で好感度が3になっていないと攻略不能になります。

イベントが指定曜日でないと発生しないこと、ヒロインがいない日があることから日数が足りず、全部のイベントを通して見ることはできません。

マップイベントはその進展度において順番に登場し、進展イベントに突入した場合、前の進展度のマップイベントは発生しなくなります。 これはとみ子においても同じですが、とみ子にも関係ないマップイベントは順番ではなく日にちによって異なったものが発生します。

指定日までに進展イベント5を発生させないと(つまり「告白する」を選ばないと)バッドエンドになります。

このほか、椎名×久遠、のえ×明日香で進展度がそれぞれ2と3のとき、1階の階段へ行くとやきもちイベントが発生します。 ただし、場合によっては発生せず、階段を経由する形でヒロインに会いに行く必要があるようです。

また、進展度3のイベント8を見た場合と、進展度4のイベント8を見た場合に、進展イベント5(告白)で追加のセリフがあります。

これはとみ子にどのように適用されるのかはわかりません。確認していませんので。

ちなみに、各キャラクターでイベントが24、進展イベントは3から5、ルートエピソードは10まであり、分岐選択肢で変わるのが4、そしてエピローグとあることから、4ヒロインで各エピソード頭でセーブするとすると、どこからでも見られる進展度1イベント1の分を除いても43×4で168スロット必要になります。セーブスロット数は190スロットであり、とみ子で同様の方法をとることはできません。 さらにいえば、ルートエピソードは交際を公表するか否かでも展開が変わってきますし、かなり後のほうのシナリオですら分岐してくるため、セーブスロットが全く足りません。

全攻略イベントを見る最短の方法

まず、進展度1でイベント1は正解を選び、進展度1イベント2の選択肢でセーブし、これ以降は進展度1のイベント4まで不正解を選びます。 これで進展度1と進展度2のマップイベントを全回収できます。

ところが、この状態では日数が足りず、各イベント8を見て攻略することができません。 そのため、セーブまで戻り、それぞれ最短で進展イベントを発生させます。

進展度3と進展度4ではイベント1と2だけ正解を選び、イベント7までは不正解を選んでイベント8で正解を選びます。 この場合、ほとんど日数に余裕はありません。

さらにヤキモチイベント

のえ/明日香または椎名/久遠が進展度が2と3の組み合わせのときに、階段を経由することでやきもちイベントが発生します。 進展度はどちらが高いかにより4種類発生することになります。

攻略とは別にやることになりますから、ちょっとめんどくさいですね。

それ以外の分岐

  • 進展イベントの選択肢
  • Hシーンの選択肢
  • 交際を公表するかどうか

これは攻略には影響しません。

確かに文量は多い

文量が多いと言われて、「そうかなぁ…」という感じだったのですけど、全イベントを見ると、「多いなぁ!」と思いました。

まず、攻略イベントは普通に攻略すると半分も見られません。 さらにとみ子があって、それ以外のマップイベントがあるため、普通にプレイするよりもずっと文量があります。

さらに言えば、交際を公表するかどうかによって変化する量は結構大きく、(同一文で既読フラグが分かれているものを含めると)1/5近く変わります。 これを全部読むと結構なボリュームです。

微妙な仕様…

基本的には「好感度が上がる正解を選べなかった人がゲームオーバーにならない救済措置」であると同時に、追加セリフはやりこみ要素だからということなんでしょうけど、「不正解選択肢を選んだほうが最終的に好感度が高い」という点だったり、仲良くなったヒロインといきなりあえなくなったりと非常に微妙。

特にイベント8で不正解を選ぶのはほぼ間違いなく攻略失敗なのですが、不正解選択肢でも割と好意的なものもあり、「これで続かないんだ…」という気持ちになります。 あんなに仲が良くていい感じだったのに、パタリと会わなくなって、縁日に誘うこともできないなんて、って感じですね。

あと、「告白する」を選択しないと、シナリオ上はヒロインから告白するのに「ひとりぼっち」になってしまうのもよくわかりませんね。

「フレラバはもっときつかった」という話もあるので、SMEE作品がプレイアビリティを上げる方向にあるのは間違いなさそうです。

あと、大変めんどくさいです。共通部分が長く、「次の選択肢まで飛ばす」ということができないので、共通部分を見る回数が多すぎます。